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引き継ぎ後の退職の挨拶

転職するなら大事にしたい【引き継ぎ】の極意
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最後は退職の挨拶をしよう

最後は退職の挨拶をしよう

挨拶のマナー

無事に引き継ぎが終わったら、職場の皆さんに対して行う退職の挨拶の内容を考えましょう。円満退職をするためにも、最後まで気を抜かずに取り組んでください。挨拶が疎かだと、せっかく滞りなく引き継ぎをしても印象が悪くなってしまいます。挨拶の際は、まずは退職日を伝えます。「本日付で」「○○日付で」と、いつ退職するかを明確に伝えてください。緊張するとどうしても早口になってしまいますが、できる限りゆっくり丁寧に話すことを意識しましょう。落ち着いて深呼吸をして、焦らずに話してください。話し方だけでなく、表情も重要です。俯きながら話すとネガティブな印象を与えてしまうので、同僚や上司にしっかり目線を向けながら話してください。一定のポイントを見つめるのではなく、視線をゆっくり動かしながら全体に向けて話す意識を持ちましょう。
何より、感謝の気持ちを込めて話すことが大切です。単なる報告ではなく、これまでの感謝の意を示すようにしてください。転職理由がネガティブなものであっても、感謝の気持ちを忘れてはいけません。

挨拶のコツ

退職の挨拶は、その職場で発言できる最後の機会です。自分の気持ちを伝えながら、最後まで好印象を持ってもらえるように配慮しましょう。自分の功績を述べるよりも、苦労したことや失敗談を話した方が印象に残ります。お世話になった先輩や上司がいれば、その人の名前を出してしっかりと顔を見ながら感謝の気持ちを伝えてください。「新卒で働き始めて何も分からなかった自分に、○○さんはカルテの見方や患者への挨拶の仕方など、初歩的なことから丁寧に教えていただきました」などと挨拶をすれば、その相手は当時のことを思い出しながら感動してくれるでしょう。そのエピソードを聞いた後輩も、「○○さんでも最初はできないことがあったんだ」と勇気をもらえるはずです。
また、仕事で得たことを具体的に話すようにしましょう。その職場だからこそ学べたことを具体的なエピソードを交えて話すことで、これからも同じ職場で働く同僚や後輩はモチベーションを維持できます。
なお、緊張するからといって台本を用意するのはおすすめできません。台本があると、その内容を間違わずに読むことに精一杯になり、事務的な印象を与えてしまいます。ただ読み上げるだけでは気持ちは伝わりません。途中で止まったり噛んだりしても大丈夫です。むしろ、気持ちがこもっていることが伝わるはずです。話す内容だけ決めておいて、その時の雰囲気に応じて言葉を選びながら挨拶をしましょう。